【塗装ブースをクリーンにする】==>【製品への塗装品質の向上】のためにブース内は常に給排気を行っています。
また日本の法律では「労働基準法」や「消防法」、「大気汚染防止法」、「水質汚濁防止法」などに則り設備や管理を行う必要があります。
ブース内への給気は塗装が適切に行われるよう温湿度調整をし、一次フィルターで粗塵除去、二次フィルターで細塵除去をして塗装室へ供給します。特に水性塗料など温湿度の影響を受けやすい材料については注意しなければなりません。この給気システムよってクリーンなエアが供給され、塗装品質は向上します。
また、ブースからの排気は湿式排気塔と呼ばれる「水」を用いたものが主流で、ベンチュリ―、スクラバーで塗装ミストを除去し、屋外へきれいな空気にして排気するシステムになっています。近年は環境対策に厳しい中国や、日本国内でも大気汚染を減らす目的で「VOCs(揮発性有機溶剤)処理装置」や「脱臭炉」を取り付けることが増えてきています。
さて、何に驚いたかはまだ何も述べておりませんよね。何でしょう?
答えは、自動車ボディ塗装ラインの塗装ブースの「乾式化」なのです。
確かに欧州ではサイクロン式集塵機を用いた乾式塗装ブースの採用が増えていると聞いてはおりましたが、日本でもそれが主流になっていくとは想像していませんでした。
但し、例えばトヨタ自動車が大手塗装プラントメーカーと開発したものはサイクロン式ではないようです(正確に言うと当初はサイクロン式を採用し、表彰までされています)。細かな点はマル秘なので、中々情報を整理しきれませんが、フィルター方式のようです。また、過去のニュースに掲載しました塗着効率95%の塗装機とセットで成立するようです。
このシステム採用の主目的はSDGsへの対応+生産コスト削減だと思われます。
TOYOTAだからできることではないかと感心しました。
取り急ぎ殴り書きの情報で恐縮ですが・・・また時間があるときに編集させていただきます♪